2012年6月8日金曜日

イスラームにおけるギャンブルの考察


イスラームでは、ギャンブル、つまり賭け事を禁じている。
これは、クルアーンやハディースの研究によって導き出された規定であるが、ここでは、クルアーンにおける賭け事に関する記述を見てみたい。

あるとき、教友たちが預言者ムハンマド(saw)のもとを訪れ、「アッラーの御遣い様、酒と掛け矢について私たちに法判断を下してください。どちらも理性を去らせ、財産をなくさせるものであります。」と言ったのに対して、預言者を通じてアッラーは次の啓示を下された。

『彼らは酒と掛け矢についておまえに問う。言ってやれ、「そこには大きな罪と人々への益があるが、それらの罪は益よりも大きい。」・・・』(雌牛章(アル・バカラ)第219節)

掛け矢とは、当時アラブ地方で広く行われていたもので、矢をくじ引きのようにして、当たりの矢を引いた者が賞品や賞金を手に入れるという遊びであった。しかし、このクルアーンの一節だけをみると、罪もあるが益もあるということで、まったく禁止されているわけではないようにも受け取れる。事実、この啓示が下った後も、一部のムスリムは飲酒や賭け矢を続けていたようである。しかし、しばらく後に、酔った人による事件が起き、教友のウマルが、「アッラーよ、われらにハムル(=酒)について、はっきりとした明証を示し給え。」と願ったところ、次の啓示が下されることになった。

『あなたがた信仰する者よ,誠に酒と賭矢,偶像と占い矢は,忌み嫌われる悪魔の業である。これを避けなさい。恐らくあなたがたは成功するであろう。悪魔の望むところは,酒と賭矢によってあなたがたの間に,敵意と憎悪を起こさせ,あなたがたがアッラーを念じ礼拝を捧げるのを妨げようとすることである。それでもあなたがたは慎しまないのか。』(食卓章(アル・マーイダ)第90-91節)

こうして、イスラームにおいて賭け事は、人々の間に敵意と憎悪を起こさせる悪魔の業として禁じられるようになっていった。このように、賭け事が酒と同様、完全な禁止に至るまでに段階を経ていることは注目に値し、このことは、既にこれらの習慣にある人が、そこから抜け出すのは容易ではないことを物語っていると言われている。そうであるならば、初めからこれらの悪癖には手を染めないことが望ましく、当然ながら人に薦めたり、賭け事が楽しいかのように見せることも慎むべきこととである。もちろん、既にギャンブルの習慣のある人は、その誘惑を断ち切るよう努力しなければならない。


http://www.isuramu.org/index.php?option=com_content&view=article&id=138:2011-04-13-14-24-34&catid=105:2010-06-21-09-54-56&Itemid=267







ギャンブルはイスラームでは禁止されていますが、禁止に至るまでには段階を経ていたことが伝えられています。(参照:「イスラームにおけるギャンブルの考察」) それほどに、ギャンブルから足を洗うのは困難なものなのでしょう。事実、お金と時間を使い果たしてしまうまで、ギャンブルにのめり込んでしまう人もみられます。ギャンブルが引き金となって犯罪や自殺に至るケースもあり、十分に気をつけなければなりません。

人が賭け事に夢中になるのは、ある程度の確率で偶然得られる幸運がもたらす精神的な高揚感 ― つまり、当たった、という嬉しさ ― にあるとされています。これは、誰にでも起こる脳の働きで、ギャンブルに夢中になるのはことさらに弱い人間だから、ということではありません。人はふとしたきっかけで、すぐに罠に陥ってしまいやすいものなのです。ですから、イスラームでは、人間の弱さを見越して、ギャンブルの罠から逃れるためには、そもそも近づかないようにするべきである、と決めているのです。

では、すでにギャンブルをしている人はどうしたらよいのでしょうか。もしかしたら、あなたは「自分はコントロールできているから大丈夫」とか、「それほど大金を使ってないから問題はない」と考えているかもしれません。しかし、仕事や家庭の環境の変化など、ちょっとしたきっかけでのめり込んでしまう可能性は十分にあるのです。また、そこまでいかなくても、お金と時間を浪費していることに変わりはありません。

一般的に、ギャンブルから離れるためには、とにかくそこから物理的な距離を置く必要があると言われています。今までギャンブルをしていた人は、少しばかり練習が必要になります。例えば、多額のお金を持ち歩いたりせずカード類は家族に保管してもらう、ギャンブル好きの友人とは距離を置く、あるいは、休日には意識的に別の用事を入れる、等々、できる限りギャンブルとの接点を減らすのがよいとされています。あわせて、家族や友人のサポートも不可欠です。本人も周囲も、人間の弱い部分を認識し、そこから抜け出せるよう根気よく努力を続けていくことが大切でしょう。

最後に、現代社会では、ギャンブルではなくても、例えばインターネットゲームのように、依存傾向を引き起こすさまざまなエンターテイメントが存在します。「自分は大丈夫」と自信過剰にならず、中毒になりそうなものからは、最初から距離をとっておくことが賢明であるといえましょう。


http://www.isuramu.org/index.php?option=com_content&view=article&id=140:2011-04-13-14-28-37&catid=105:2010-06-21-09-54-56&Itemid=267


私は、ムスリマになる以前では、ケニアでの安全な遊び、として、カジノにも時折行っておりました。
ムスリマになってからは、行ってませんが、
日本からお客様が来られ、接待として、カジノに行ったことは1度だけあります。
(勤務中は制服着用。ヒジャーブはしてませんでした。仕事を辞めてから、ヒジャーブを着用しています。)
日本人としての付き合い、として、ムスリムとして行動する、これは、なかなか、難しいと感じる時もありますね。






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