2011年2月18日金曜日

生活に関わる法律:酒類販売及び駐車関連

大使館から連絡がメールにて届く。
内容は、ケニアの新しい憲法/法律。


1.酒類販売法の変更

(1)昨年末より,アルコール中毒者増加防止等のため,店の種類により酒類販売の時間が下表のとおり制限されました。店の種類は以前より与えられている免許により決まっています。

(2)お店によっては法律を無視して販売している場合もありますので注意が必要です。また,スーパーマーケットとレストランでは販売時間が違いますので注意してください。
ガソリンスタンドのレストラン付スーパーなど,どちらの種類で免許を受けているか判断ができない場合は,両者の時間帯が重なる5pm~8:30pmの間で購入したほうが無難です。

(3)規定の時間外に購入した違反者に対しては,3~4万シリングの罰金又は3~6ヶ月の懲役刑が,違法に販売した店には30万シリングの罰金又は6ヶ月~1年の懲役刑が課せられます。取り締まりは警察が行っています。ただし,交通違反の場合と同じく,警察官が現場で罰金を徴収する権限はなく,警察署に行って支払うことになります。現場で要求された場合はワイロ要求になりますので注意してください。

(4)この法律は,公共の場所での酒類の販売,購入,飲酒を規制するものであり,自宅などのプライベートエリアでの飲酒を禁止するものではありません。

お店の種類 販売時間
一般的な小売(バーなど) 月曜から金曜 5pm~11pm
週末及び休日 2pm~11pm
一般的な小売(ビールを除き,
ワイン,蒸留酒の販売を許可さ
れている地方の小規模バー)
毎日5pm~8:30pm
スーパーマーケット 毎日10am~8:30pm
ホテル 宿泊者やそのゲストがホテル敷地内で飲む場合に限り,
毎日,終日
月曜から金曜 5pm~11pm(アルコール飲料のみ)
週末及び休日 2pm~11pm(アルコール飲料のみ)

レストラン
食事と一緒にアルコール飲料を飲む場合に限り,毎日,終日

メンバーズクラブ メンバーに対して売る場合には,毎日,終日

特定のクラブ(ナイトクラブ) 毎日 7pm~3am

映画館 毎日,5pm~11pm

旅行者 列車か飛行機で旅行中のみ,毎日,終日

鉄道,レストラン付バス 毎日,終日

汽船 停泊,航行している間,毎日,終日

臨時に酒の販売許可を受けた店

セレモニーやイベントについて,地方委員会(DistrictCommittee)が臨時に許可を与えた時間内


2.市役所の警ら員(City Council Askari)による取締り

(1)ケニアには,警察官の他に市役所の警ら員がおり,市条例の違反者を取り締まるため市内を巡回しています。

ア. 警察:国の法律に基づき,違反者を取り締まります。(上述の酒類販売法)
イ. 市役所の警ら員:市の条例に基づき,違反者を取り締まります。違反者の身柄を拘束する権限を持っています。

(2)市役所の警ら員の服装
ナイロビ市の場合,制服として,緑又はグレーのシャツにグレーのズボンをはいています。制服は地方によって違いますが,一部私服の警ら員もいます。各警ら員は必ずIDを携行しています。

(3)ナイロビ市内の駐車取締り

ア. 同市役所の警ら員は,市内の違法駐車を取り締まります。違反車にはタイヤにロック(タイヤ止め)をかけます。ケニア政府関係車も例外なく取り締まりを受けています。

イ. シティーセンターなど,市内のパーキングエリアに駐車したい場合には,近くにいる黄色のジャケットを着た市役所の駐車係(City council parking attendant)を探し,駐車料金(シティーセンター内250シリング,シティーセンター外200シリング:2月14日現在,裁判中のため一時的に全地域140シリング)を支払い,受け取った駐車チケットをフロントガラスの外から見えるところに置きます。チケットは終日有効であり,別のパーキングエリアへの移動も可能です。但し,シティーセンター外(200シリング)から,シティーセンター内(250シリング)に移動する場合は別途支払いが必要です。

ウ. タイヤにロック(車止め)をかけられた場合。罰金2,000シリングの他,駐車料金が加算されます。パーキングエリア外に駐車した場合,または,罰金を払わずロックをかけられた状態で夕方5時を過ぎた場合,車は強制的にレッカー移動され,レッカー代3,700シリングが加算されます。

エ. 駐車の取締り及び駐車料金の徴収は朝6時から夕方5時までです。その他の時間にパーキングエリアに駐車する場合には駐車料金の徴収はありません。また,土曜午後,日曜日は市役所の駐車係は少なくなるといわれていますが,駐車料金の徴収はありますのでご注意下さい。

(4)取り締まりに関わる市の条例には次のようなものがあります。それぞれの地方都市で多少条例内容が異なり,確認が必要ですが,常識に従った行動を求めるものが殆どです。

ア. マタツ乗り場でないところでのマタツの乗降【ナイロビ市内のみ】。(1万6千シリング以下の罰金又は3~6ヶ月の懲役)

イ. 喫煙が許可されたところ以外の公共場所での喫煙,路上での喫煙。(5万シリング以下の罰金又は3~6ヶ月の懲役)

ウ. 道路を横断しながらの携帯電話使用。

エ. ゴミを道路上に捨てる,つばを吐く,音量で音楽を流す,大声で騒ぐ等の行為。


(5)罰金の支払い
違反者は市役所の警ら員とともに市役所へ行き,市役所内の裁判所で判決が下され,罰金を支払わされます。市役所の警ら員は現場で違反者から罰金を徴収する権限は無く,その場で要求した場合はワイロ要求になりますので注意して下さい。また,市役所の警ら員に成りすました偽者もいるため,IDカードの提示を求め確認して下さい。

○ Please identify yourself. (身分を確認させてください)
(万が一,相手がWhy? と聞いてきたら)

○ I just want to confirm whether you are a genuine askari or not.
(私はあなたが本当のアスカリかどうか確認したいだけです。)

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